町指定重要文化財

有形民俗

阿弥陀堂 

指定年月日|昭和56年3月24日指定
所   有   地|上 高 末
所   有   者|寺 原 組

阿弥陀堂は間口が約1.4間(2.5m)、奥行が約1.8間(3.3m)の長方形。安置されている阿弥陀如来像は高さ94㎝で、台座は72㎝。脇侍は60㎝の高さ。脇侍の台座に、「明応三(1494)年仏師三宅徳作」の銘がある。

もと寺原には安楽寺という寺院があったといわれ、廃寺となった安楽寺の本尊・阿弥陀如来と脇侍をこの辻堂の阿弥陀堂へお迎えしたと伝えられている。民衆の信仰対象として、貴重な民俗資料である。

鵜江神社 大鳥居

指定年月日|平成20年2月25日指定
所   有   地|西 川 面
所   有   者|鵜 江 神 社

鵜江神社は町内唯一の式内社として、延喜式の神明帳に記載されている。この鳥居は「享保三(1718)年」に建立された、町内最大規模の鳥居である。花崗岩製で高さ450㎝、幅600㎝。柱の外周143㎝。

また、この鳥居の在る字名は「大鳥居」といい、地名の由来ともなっている。

無形民俗

百手講神事

指定年月日|昭和56年3月講24日指定
所   有   地|南 山 田
継   承   者|御崎神社氏子

百手講神事の祭は、祭神・吉備津彦命が温羅を退治されて、村が平和になったことから、命の遺徳をしのび、毎年2月の第1日曜(もとは2月1日に行っていた)に古式そのままの“百手祭”が行われている。

まず、神前に、かす酒(酒のかすを湯にとかしたもの)、鬼のはらわた(春に臭木の若葉をとって乾燥しておいて、祭典の前日この干し葉を水に入れて柔らかくして、煮たり、蒸したりしたもの)などをお供えする。祈りの行事が終わると、お供え物をいただき、次に「おん敵、退散」と叫びながら、弓取りの行事をおこなう。

御八解神事

指定年月日|平成20年2月25日指定
所   有   地|矢掛町西部(西川面・本堀・江良・小田)
  承   者|鵜江神社・四位神社・若宮神社・武荅神社の氏子

江戸時代より、井原市東部から矢掛町西部の広い地域で継承されている秋祭りの神事の一つ。秋祭りに当番組が執り行なう民俗行事で、大当番の家の庭などに立てる「御刷毛(御八解)」と呼ぶ独特の長い高い竹に大きな御幣を付けたもので、秋祭りの伝統行事として貴重なものである。

町指定重要文化財マップ
有形民俗、無形民俗

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