矢掛町重伝建
ONE for ALL ALL for ONE
重要伝統的建造物群保存地区とは
昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。
矢掛町は令和2年12月23日に、「本陣・脇本陣が揃って残る山陽道の宿場町」として、文化庁より重要伝統的建造物に選定されました。
重伝建 矢掛宿について
「本陣・脇本陣が揃って残る山陽道の宿場町」
山陽道の宿場町として栄え、街道沿いには江戸時代後期までに形成された地割に、妻入と平入の町家が混在した変化ある屋並みが見られます。
江戸時代の旧本陣と旧脇本陣が国の重要文化財に指定され揃って残るのは全国唯一で、漆喰塗込の重厚な町家等、江戸時代から近代に建てられた伝統的建造物が良く残り、山陽道の宿場町の歴史的風致を良く伝えています。
下図:保存地区の範囲
保存地区の概要
地区名|矢掛町 矢掛宿
種 別|宿場町
面 積|約11.5ヘクタール
選定年月日|令和2年12月23日
旧矢掛本陣 石井家住宅
旧矢掛脇本陣 髙草家住宅
江戸時代から続く専教寺小路
保存地区の活用とまちづくり
矢掛の宿場まつり大名行列
「矢掛の宿場まつり大名行列」は45年以上の歴史を持つ、矢掛町最大のイベント。
秋の風物詩となっています。11月第2日曜日開催
道の駅山陽道やかげ宿」との連携
保存地区に隣接する「道の駅山陽道やかげ宿」のコンセプトは「矢掛まるごと道の駅」。当該施設に飲食や物販のコーナーを設けず、保存地区にあたる商店街を利用してもらうことで一体のにぎわい創出を目指しています。
古民家再生事業と観光推進によるまちづくり
保存地区内にあるやかげ町家交流館、宿泊施設矢掛屋を出発点に古民家再生に取り組んできました。令和3年3月には明治期に建築の古民家を改修した「矢掛ビジターセンター問屋」がオープン。矢掛町観光交流推進機構(やかげDMO)の事務所が入り、矢掛町全体の観光推進の核を担っています。
出前講座や町並み写生大会(子供向け行事)の実施による
普及啓発と機運の醸成
伝建通信の発行
矢掛宿を考え守る会を発足し、隔月10日に矢掛町矢掛宿伝統的建造物群保存地区通信「しらかべ」を発行しています。